(はじめに)

まさかのパフォーマンスを見せてくれた今回のワールドカップ日本代表チーム。戸山サッカー部OB会からは45年水谷、46年久保山、宮本、村山が、サントペテルスブルグ在の55年佐竹さんのサポートを得ながら予選リーグH組の日本戦3試合を観戦しました。以下スナップをコメントと共にご紹介します。

(その1)vs.コロンビア戦@サランスク、まで

①パスポートデータ等を送信するとモスクワからFanIDが郵送されて来ました。これが有るとワールドカップ期間中はビザ無しでロシア入出国出来ます。
②モスクワから小型飛行機で第一戦開催地のサランスクへ。ここは今回の試合開催11都市中もっとも小さく、スタジアムも広大な土地にポツンと建てられたばかり、といった風情です。
③飛行機の中からスタジアム内まで、やたら黄色いコロンビアサポーターばかり目につきました。
④開始早々の香川選手のPK以降の展開は皆さんご承知の通りです。試合後、選手達はゴール裏、バックスタンドに陣取る青ユニサポーターのところまで来てくれました。
⑤まさか?の勝利に急遽選手家族一行ツアーで祝勝夕食会が催されました。乾杯の音頭をとっているのは香川選手の父君です。
⑥スタジアムにはバドワイザーとコカ・コーラしか有りませんが、試合日、対戦カード、都市名が印刷されたスタジアム限定カップはファン垂涎のアイテムとなっていました。

(その2) 日本チームのキャンプ地、カザン

①サランスクでの夕食会を終えて日本チームのキャンプ地カザンに移動。バスで10時間の長旅でした。
②カザンも試合開催地。ファンフェスタ会場にはパブリックヴューイングのでかいスクリーンが有ります。この日の夜はスベインvs.イラン戦があるのでイランサポーターが大勢踊りまくっていました。我々は現地の民族衣装を着たお嬢さんと記念撮影。会場行き来の際すれ違った方と立ち話、高名なサッカージャーナリスト大住良之さんとわかりびっくりでした。
③カザンには世界遺産「カザンクレムリン」が有ります。メインのクルシャリフモスクのライトブルーと白のコントラストが紺碧の空に映えて美しい!建築空間の幾何学模様も見飽きません。イスラム教とロシア正教の融合の場ゆえか、宗教性が希薄化した分、芸術性が増したとの印象を持ちました。
④選手は試合翌日は半日オフで家族と水入らず。翌々日はツアー一行で市内観光に出かけカザン駅舎前で集合写真を撮りました。

(その3)vs.セネガル戦@エカテリンブルグ

①エカテリンブルグは開催都市では最も東にあるウラル地方の中心、ロシア第4の政治産業都市です。エリツィンの記念博物館も有りました。ニコライ二世一家(ロマノフ王朝)の終焉地でもあります。モスクワ、カザン、エカテリンブルグと廻って来ましたが、ロシア帝政時代、ロシアバロックの荘厳壮大な建造物は圧巻でした。
②市内繁華街にはレーニン像、市庁舎、商業設備が連なり⚽W杯関係のオフィスも設けられていました。
③スタジアムに着いて選手家族と記念撮影。
④セネガルのサポーターは余り多く有りません。試合中立ちっぱなしで歌い踊りまくっていた人達はすぐ右手にいました。
⑤試合は引き分けに終わりましたが、コロンビアに勝ったこともあり安定的な戦い振りでした。写真を見ても左サイドのトライアングル、長友長谷部乾がコンパクトな位置取りをしていてラインも保たれています。右上サイドの原口も戻っていて写っていないのは大迫とトップ下の香川だけです。目の前で本田が二点目を取ったときは感激でした。
⑥ビール、コーラカップコレクションも二つ目が揃いました。

(その4) vs.ポーランド戦@ポルゴグラード

①ポルゴグラードはヴォルガ河畔の、かつてスターリングラードと呼ばれた都市です。
②第二次大戦、ロシアドイツの最大の激戦地で記念博物館を訪れました。兵器軍服等の現物の他、ジオラマ展示が特徴的でしたが、勝利を称揚する傾向が強く、広島の平和志向の原爆資料館とは異なる印象でした。
③博物館からヴォルガ河沿いをしばらく歩くとファンフェスタ会場。
④スタジアムは、丘上の巨大な祖国の母像が見下ろす所にあります。
⑤モスクワ→ポルゴグラーの機内で隣あわせたメキシコ五輪⚽銅メダルの松本育夫さんとスタジアムでも再会しました。ポーランドサポーターは見かけず、観客は地元ロシアのファンがほとんど。日本チームの試合終了前10分のパス回しに相当のプーイングが飛んだのはその為です。
⑥試合後、コンコースで決勝トーナメント進出を確認、居合わせた香川選手ファミリー、川島選手ファミリーと喜びの記念撮影。
⑦予選リーグを終えてツアー一行で最後の夕食会、皆さんご機嫌饒舌でした。我々も親しくなった選手家族の皆さんと写真に収まりました。
⑧スタジアム限定カップも3試合全て揃いミッションコンプリートです。

以上、遅くなりましたが、ロシア⚽W杯観戦スナップ集をお送りしました。

文責:水谷嘉弘(昭和45年卒)

(追伸)
OBの皆さんには、幹事会席上その他でロシア⚽報告をします。是非お越しください。また、来年3月2日開催の第七回OB総会でのLuckydraw用にFIFA公認W杯記念グッズを仕入れて来ました。お楽しみに!