はじめに
7月17日開催のOB会幹事会の席でWorld Cup Brasil 2014の観戦報告を行ったところ、HPの場に観戦記を掲載し多くのOB会メンバーにも公開するように要請を受けた。
日本vs.ギリシャ戦が開催されたナタルの地にOB会メンバー5名（46：宮本、村山／49:甲斐／61：堀米／H17：松宮）が集結する偶然があったが、これも一昨年来のOB会組織化活動によるネットワーク整備の成果であることも踏まえ、OB会メンバーのより一層の交流に資するべく、茲に観戦記を寄稿することとした。
観戦記は2部構成とし、第1部は「Road to Brasil 2014」としてgame ticket入手からブラジルに出発までの経緯を記した。
第2部「ブラジル通信」の内容は、今回同行できなかった同期の友人と家族に宛てて、ブラジルから宮本が発信した、かなり内輪かつdailyの速報的な色彩が濃く、観戦試合を中心としたいわゆる観戦記としての体裁は取られていない。しかしながら、OB会HPへの寄稿文として改めて内容・体裁を整え直すこともやや無理があるので、敢えて内容を変更せずにタイトルを「観戦？記」として掲載することとした。
2014年7月吉日
第１部：「Road to Brasil 2014」
我々46卒有志は、以下の通り過去3回World Cupの観戦を行ってきた。
2002日韓：高部・宮本・村山、＋48:村山（弟）
2006ドイツ：高部・宮本・村山
2010南ア：宮本・村山
今回2014ブラジルでは、かねてサンパウロに駐在経験のある久保山を加え4名で観戦を実現すべく、前年から準備をスタートした。
2013年8月20日
・ブラジル遠征隊の結成式＆チケット獲得作戦会議
・この日から、第1回抽選申込がスタート、各人の希望と都合を反映しながら4名の分担を決め、それぞれVenue Ticketあるいは日本Team Ticketの申込を行った。
2013年11月10日
・第一回抽選結果の通知受領。1000倍以上の競争率を乗り越え、高部がサルバドールで開催の5試合分当選。ところが、手違いにより1名分しか申し込んでいなかったことが判明、歓びが落胆に変わる。残り3名はあえなく落選。
2013年11月11日
・全員気を取り直し、第1回早い者勝ち申込に挑戦
・4名がそれぞれ時報とともにキーボードを叩いたが、誰も繋がらなかった
・15分後、宮本のパソコンが繋がり、最終的にグループリーグ7試合×各4名分ゲット。全員歓喜。
2013年11月13日
・第2回ブラジル遠征隊打合せ
・7試合のチケットゲットの功労により、宮本は飲み代をほとんど払わず、ゴチになった
・飛行機（国際線＋国内線）とホテルの予約を急ぐ必要があるので、各人のスケジュールを検討
・久保山は、行けそうにないと言い出す（株主総会の時期）。宮本以外は3名とも株主総会に日本に居る必要があるが、村山は二度と無い機会であり退社しても行くと言う
・結局、宮本・村山は6試合観戦・約3週間、高部は4試合観戦・約2週間のスケジュールを設定
2013年11月20日
・国内線の確保が先決ということで、まずはブラジルの入出国地をサンパウロに決定
・久保山紹介の現地に強いAgentにコンタクトし、国内線フライトをすべて予約。
2013年11月25日
・国際線は、半年以上先まで予約可能かつ料金確定できるAirlineがエミレーツ航空のみ。料金も安かったのでフライトをonline予約。
・ExpediaとBooking.comでホテルをonline予約
・これにて3名の旅程が早々に確定
2013年12月6日
・ワールドカップ組み合わせ抽選会
・7試合もゲットしたので、日本戦も1～2試合は当たると思っていたが、かすってダメ、それでも面白いカードがたくさんあり楽しみ。
・観戦試合は、①スペインvs.オランダ、②スイスvs.エクアドル、③コートジボアールvs.コロンビア、④ドイツvs.ガーナ、⑤コロンビアvs.ギリシャ、⑥ポルトガルvs.ガーナ、の6試合に決定。1試合は移動が困難なため、当初よりギブアップ。
2014年1月1日、
・高部からの年賀状で、年末に奥様がくも膜下出血で倒れ入院された由
・奥様の容態は幸い軽微に済んだが、久保山に次いで高部も行けないようだ
2014年1月30日
・FIFAより、チケット郵送先の最終確認メールあり
・4月1日より、チケット郵送を開始し、すべて完了するのに、several weeks掛かるとのこと
2014年3月8日
・如水会館でのOB総会出席。当然にワールドカップが話題となり、身近な先輩後輩を中心に余り2セット分の希望者を募る。
2014年4月8日
・夜、木内よりTELあり、戸山サッカー部OB幹事会にて、H17卒の松宮さんが我々のチケットに興味ありと
・余りのチケット2セットの優先順位は、①宮下先輩＆小久保先輩、②村山の友人2名で、松宮さんは三番手と伝えた
2014年4月18日
・その後、宮下先輩たちは断念し、松宮さんが我々と一緒に行くことがほぼ決定した
・松宮さんは、やはり戸山サッカー部OBの49甲斐さんから、日本vsギリシャ戦のチケットを譲ってもらうことになっている、従いその試合だけ我々と別行動となる
2014年5月7日
・FIFAより、Your Tickets are being printed と言うメールあり
・We are pleased to inform you that your Tickets have already been shipped, or will be shipped soon!
Once shipped, you will be provided with a tracking number via your FIFA Ticketing Account which can be used to track the status of your Ticket consignment.
・嘘だろ、そば屋の出前のような連絡寄越しやがって、4月中にチケット郵送完了じゃなかったのか！
2014年5月18日
・サンパウロ在住の村山の知人K氏からリオ・マラカナンでのR16の観戦のお誘いがある。チケットは確保済みと。一も二も無くお誘いに乗ることに。
・加えて、K氏一行がナタルでの日本vs.ギリシャ戦を観戦するとのことで、同行のお誘いがある。
・我々は限度の7枚までチケット購入済みのため、現地で別人名義でのチケット購入をお願いする。
・国際線・国内線の帰路をサンパウロからリオに変更。国際線は追加料金無し、変更手数料のみでラッキー。
・リオ滞在が増えたため、滞在期間が約4週間に。
2014年5月23日
・ブラジル現地からギリシャ戦のチケットが買えたとの連絡を受け、旅程変更を決定。日本Vs.ギリシャ戦を見ることにし、同日のコートジボアールvs.コロンビア戦は捨てることになる。
・早速国内線のフライト変更を手配するが、空席が無くジリジリする。結局需給の関係から高い料金を払って何とか確保。
2014年5月30日
・出発を10日後に控えた5月下旬になってもチケットが到着せず。当初は楽観していたが、さすがにこの時期になり焦りが高まる
・FIFAのTicket Accountから問合せメールしても返事なし
・松宮さんにコンタクトを依頼していた甲斐さんよりメールが届く、甲斐さんには3日前にチケットが届いたとのこと
・これ以降、甲斐さんとはメールと電話で連絡を取り、貴重な情報をいろいろ貰った
2014年6月1日～6月5日
・6月に入ってもまだチケットが届かず、また問合せ先にTelしてもテープが回っているばかりで繋がらず。
・督促2作戦を敢行。FIFAのTicket Accountから怒りの督促メールを2時間おきに発信する「ヒステリー作戦」。FIFAからチケット販売を委託されている会社の親会社に対して、子会社の指導を促すメールを頻発する「親会社攻略作戦」。効果あったか無かったかは不明。
2014年6月3日
・松宮さんの伝手で日本のグループリーグ最終戦、クイアバでのvs.コロンビア戦のチケットが3枚入手可能となる。ホテルも松宮さんが確保する。
2014年6月4日
・3回目の国内線ルート変更をAgentに依頼。半年以上前にすべてfixしたのだが、土壇場での変更が頻発。Agentからは「お仕事とはいえあちらこちらへの移動で大変ですね。何とか確保するよう頑張ります」との激励をいただく。
・クイアバへの便はほとんど空きが無く、結局確保できたのはブラジル入りした後の10日
になってからだった。余り聞いたことの無い航空会社とルートだったことに加え、お値段も高いものになった。
2014年6月6日
・明日はブラジルに向け出発するという前日、まだチケットが届かない
・FIFAからチケット配送を委託されているDHL Expressに、朝最後の電話を掛ける
・FIFAとの契約で、質問には答えられないと言われたが、FIFAなんか関係ない、宮本個人宛の荷物を探せと依頼
・スイスから宮本宛の荷物が、今日日本に届くと回答があった。6月9日に配送されるという連絡で、それでは出発には間に合わない
・大雨の中、生麦配送センターまで直接取りに行き、ようやくチケットをゲット！
2014年6月7日
・22時半頃羽田空港で3名合流。チケットが各人に配布され、胸を撫で下ろすと同時に出発へ向け胸が高鳴る。
・「安全第一」「無理をしない」「全てを楽しむ」を今回ツアーの3原則とすることを確認し、ビールで乾杯。
2014年6月8日
・0時30分、まずはドバイに向け出発。
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次回掲載は8月11日(月)となります。
