第2部:「ブラジル通信」

差出人: 宮本達夫
日時: 2014年6月16日 9:24:49 JST

件名: ブラジル通信 No.1
ブラジルに来て1週間が経ち、やっと落ち着いてきましたので、私自身の記録も兼ね、少しずつこちらの状況をお伝えしたいと思います。

6月8日(日) 1日目 出発 サンパウロ1日目

0時30分 羽田発、ドバイ経由で、16時30分 サンパウロ着。トータル28時間の長旅だった。
機内の映画やスポーツ番組は充実していて、2時間程度うとうとして、目が覚めると、ほとんどサッカー番組を見て過ごした。

サンパウロ空港では、なかなか荷物が出てこなかった。
やっと18時15分 空港発、タクシーで約1時間、19時15分 ホテル着。

ホテルには、村山の元勤務先であるT社のブラジル現地法人のK社長ご夫妻とHさんが車で迎えに来て頂き、夕食をご馳走になった。
これ以降、T社の方々には本当にお世話になり、現地で安全、安心に過ごせるのは、T社の皆様のおかげと感謝しています。

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ブラジルで定番のカクテル「カイピリーニャ」

3日分くらい書こうと思いましたが、疲れたので、これで終わります。
続編があるかは不明です。
宮本

日時: 2014年6月16日 16:29:20 JST
件名: Re: ブラジル通信 No.2
ブラジルに到着したところでブラジル通信が終わるのはおかしいという村山の鋭い指摘と笑い声、そして僅かながらの読者の続編を望む声に励まされ、只今現地時間16日(月)深夜2時過ぎに目が覚めたので、続編を書き始めます。

6月9日(月) 2日目 サンパウロ2日目

ブラジル到着2日目で、まだ時差ボケなので、午前中はホテルでのんびり過ごし、昼前に1時間程度ホテル近くのパウリスタ通りを3名で散策。
ホテルを出たところで方向を間違え、交差点で困っていた時、親切なおばさんが声を掛けてきて道を教えてくれ、やっとパウリスタ通りに到着した。
【後日注:実は太陽の位置を南と判断し地図を見て歩いていた。帰国が近くなった頃、南半球の太陽は北に上ることに気付いた次第】

ブラジル版Macとおぼしき店に入ってコーヒーを注文するが、なかなか通じない。やっと出てきたコーヒーは、日本のエスプレッソだった。ブラジルでカフェといえば、日本のエスプレッソ風でかなり苦く、ミルクを入れないと飲みにくい。
また普通の店では、英語はほとんど通じないので、金額を言われても分からないことが何度もあった。

13時にT社のHさんが、防弾ガラス仕様の運転手付き社長専用車でホテルに迎えに来てくれ、サンパウロ市内を案内してくれた。
昼食は、色々な料理を自分で皿に盛り、最後に重さを測って金額がきまる。このタイプの店には、これ以降随分お世話になった。

予定していたサッカー博物館と日本移民資料館は、月曜が休館日で見学できなかった。
サッカー博物館近くの交差点で信号待ちをしていた二人連れを見てHさんが、ああいう風体の男達に近づくと、ほぼ確実に金をたかられるとのこと。捕まったら小銭を渡して離れるようにと注意された。

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その後、かつての日本人街、現在の東洋人街を歩いた後、カテドラル・メトロポリターナに行ったが、教会前の広場には、ホームレスがうようよいて、ちょっと怖かった。

 

次に寄った市営市場は非常に広く、活気にあふれていた。市場の中の店で飲んだ生ジュースは量が多く、腹一杯になった。

最後にイビラプエラ公園のバンデイラス像を見学して、ホテルに戻った。
夕食はホテル近くの食堂で食べた。三人で3種類の料理をハーフサイズで注文したが、食べ切れなかった。また、隣の人が食べているポテトサラダを指差して注文したのに、肉料理が出てきたのには訳が分からない。

まだ時差ボケが残る二日目はこれで終了。

6月10日(火) 3日目 サンパウロ3日目

午前中に昨日行けなかったサッカー博物館へ行こうと思っていたが、雨模様だし、ちょっと帰りが怖いので、 昼過ぎまでホテルで休養。

15時にK社長が車でホテルまで迎えに来てくれ、二日後に開幕戦が行われるスタジアムを見学した。
まだ工事中だったが、なんとか開幕戦には間に合いそう。
スタジアムの前では、大騒ぎしている人達がいて、やっとサッカー気分が盛り上がってきた。サンパウロ市内では、ワールドカップが開催されるという雰囲気が全く感じられず、拍子抜けしていたので、一安心した。
帰りにブラジル独立記念施設の外を見学してから、市内に戻った。

夕食はシュラスコ料理をご馳走になった。後からHさんとMさんも合流。次から次へと出てくる各部位の肉を、K社長とMさんはしっかり選別して食べているが、我々は選別しないで食べるので、すぐに腹一杯になってしまった。

これで3日目終了。T社の皆様にはお世話になりました。これからもお世話になる予定です。

日時: 2014年6月17日 9:39:10 JST

件名: Re: ブラジル通信 No.3
6月11日(水) 4日目 サルバドール1日目

8時 ホテル発、タクシーにて約30分でサンパウロ空港着。自動発券機にて搭乗券発券。8時55分すんなりチェックイン完了。
10時45分サンパウロ発、
13時15分サルバドール着。
28時間のフライトを経験すると、1時間半のフライトなど楽勝だ。
空港で豚丼と瓶ビールの昼食。店のお姉さんが瓶ビールの栓を手でひねって開けたのにはビックリした。このからくりは、後日判明した。

14時05分空港発、30分程度でホテル(サルバドール ビジネス フラット)に到着。このホテル名には、この後随分苦労させられることになる。

少しホテルで休んだ後、近くのショッピング センターへ(サルバドール ショッピング)。このショッピングセンターには随分お世話になった。
ここの食堂で夕食を食べ、ホテルに戻って、本日は終了。

6月12日(木) 5日目 サルバドール2日目

まだ時差ボケは完全には解消せず、夜中に目が覚める。

9時30分ホテル発、FIFAチケットセンターのあるもう一つのショッピングセンターBまで歩いて15分。大した情報は得られなかった。
ショッピングセンターを出た所の露店でセレソンのユニホームを購入。三人ともセレソンのユニホームに着替えて、いざ出発。

タクシーで旧市街地(セントロ)へ、約35分。
セントロは古い建物が立ち並ぶ素敵な港街。やっとブラジルに来たという気持ちになった。サンパウロはビジネスの街で、陽気で明るいブラジルのイメージとはほど遠かった。
リオブランコ宮殿を見学後、民芸品店が集まるメルカドモデーロへ。ここの2階の食堂の海に面したテラス席でブラジル気分を満喫。この地方の民族衣装を着たウェイトレスのお姉さんも可愛い。本当にブラジルに来てよかったと感じた。

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この後、旧市街を散策し、開幕戦を見るため、ホテルに戻ろうとタクシーに乗ったのが悪夢の始まりだった。遠回りだが渋滞がない海岸線を行くという運ちゃんの言葉に従ったが、渋滞に突入。運ちゃんは遅れを取り戻そうと、側道を走って追い抜くと、運転を自慢し、更に反対車線を逆走して危険この上ない。結局間違ったビジネスフラットに連れて行かれた。松宮さんがスマホの地図で現在地を確認し、幸い歩いて帰れる位置なので、タクシーを降りた。
【後日注:ブラジル国内の治安と危険が喧伝されていたが、結局この反対車線逆送が一番危ない出来事であった】

開幕戦の時間が迫っているので、朝寄ったショッピングセンターBで夕食を食べながら開幕戦を観戦した。ここからは歩いて帰れる距離だが、もう暗くて危ないので、タクシーに乗ったが、また違うビジネスフラットに連れて行かれた。結局サルバドールショッピングセンターに行けと指示し、やっとホテルにたどり着くことができた。
疲れる一日はこれでやっと終了。

日時: 2014年6月18日 15:58:58 JST

件名: ブラジル通信 No.4
6月13日(金) 6日目 サルバドール3日目

今日は、スペインvsオランダ戦を観戦。朝から気分が盛り上がる。

9時05分ホテル発
9時32分バーハ海岸で渋滞してきたのでタクシーを降り、バーハ要塞まで海岸線を10分気持ちよく歩いた。
要塞は今でも灯台として機能している。展望階に上がるには人数制限があり、待っている人が多いので諦め、要塞の周りを歩いた。海岸線の断崖絶壁にあるので、展望階に上がらなくても、見晴らしは最高。

要塞からセントロまでは、4kmなので1時間程度と思って歩き出したが、三人が着ているセレソンのユニホームのおかげで皆さんが話し掛けてきて、なかなか前に進まない。更に暑さが強烈で、Macの休憩も含め、2時間近く掛かってしまった。

昼食は昨日と同じメルカドモデーロのテラス席。料理を注文してから出てくるまで30分以上掛かるが、とても気持ちが良いので、ちっとも気にならない。

昼食を終えて広場に行くと、オランダのオレンジ一色。リオからオレンジ色のバスを仕立てて来るは、オレンジ色のスーツやオレンジ色の木靴と大変な騒ぎ。スペインの赤いユニホーム姿もそこそこいるが、オレンジ軍団に圧倒され、全く目立たない。このオレンジ軍団の大行列にくっついて、スタジアムまで歩いた。

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スタジアムの席は、バックスタンドちょっと高めのコーナー近くだが、見やすい席。ただし、前の席の姉ちゃんがすぐ立ち上がるので、please sit downと言うと、no!と答える気の強い姉ちゃんで、鬱陶しかった。

試合は皆さんもご存知の通りで、サポーターと同じように、オレンジ軍団の圧勝に終わった。スペイン贔屓の私は辛いので、試合の話はこれでおしまい。

帰りは、セントロを目指して歩き出したが、だんだん暗くなり、人通りも少なくなってきて、ドイツの時の二の舞かと思ったが、ちょっと広い通りに出て、タクシーを捕まえることができた。行き先は、昨日の反省をふまえ、ホテル名ではなく、サルバドールショッピングセンターと伝えたので、19時過ぎに無事に到着。ここで夕食を食べ、本日も終了。

日時: 2014年6月19日 17:43:31 JST

件名: ブラジル通信 No.5
6月14日(土) 7日目 ブラジリア1日目

今日は、サルバドールからブラジリアへ移動。夜には、日本vsコートジボワール戦の他、面白い試合が目白押し。しっかり応援しよう。

7時05分ホテル発、7時30分サルバドール空港着、タクシー代70レアル。

空港に入ってビックリ、bag dropに長蛇の列。昨日の試合を観戦して、皆さん移動のようだ。とりあえず、自動発券機でチェックインし、列に並ぶ。約1時間、8時40分にやっと荷物を預け終わり一安心。

9時20分サルバドール発、11時20分ブラジリア着。荷物受取レーンに着いたら、既に我々の荷物が回っていたので、慌てて受け取った。珍しく早く荷物を受け取ることができたと喜んだのもつかの間、村山のスーツケースが大きく凹んでいるのを発見。航空会社と空港で責任のなすり合いや、凹んだだけで開閉に問題ないのでブロークンではない等屁理屈をこねられ、手間取ったが、やっと1時間の交渉の末、航空会社のお姉さんが破損を登録し、5日後に連絡をくれることで決着?した。
【後日注:数日後航空会社から、今ワールドカップの最中でクレームが多く処理に時間が掛かっている、というメールが来た。その後帰国してからようやく次のメールが入るが、事故報告書が見当たらないがどうした、との内容。お姉さんがきちんと作成をしなかった模様で、やはりこれもブラジル流。報告書作成はあなたの仕事と返事を返して、未だに未決着のまま。今更補償してもらうことは期待していないが、このコレポンの窓口はブラジルの航空会社にも係らずマドリッドに置かれており、そこからブラジルの当事者に調査・指導が飛んでいる。この辺の品質管理のやり方が結構面白いので、興味本位で今もメールのやりとりを続けている次第。】

空港で昼食後、タクシーでホテルへ。片側6車線の道路、見渡す限りの大地、ブラジリアの広大さに感動。

14時半頃ホテル着。日本戦までは部屋のテレビでサッカー観戦。夕食は、ホテル前のケバブ屋でケバブ巻きとメンチのようなものを買ってきて、部屋でサッカーを見ながら食べた。このケバブ屋には毎日のようにお世話になった。

日本戦はホテルのバーで日本のユニホームを着て観戦。周りの人たちが声を掛けてくれ、よい雰囲気で観戦したが、結果はご存知の通り。全く自分達のサッカーができなかった。とにかく次の試合は、自分達を信じて、自分達のサッカーをやれ!

どっと疲れて、今日もお終い。

日時: 2014年6月19日 19:48:38 JST

件名: ブラジル通信 No.6

6月15日(日) 8日目 ブラジリア2日目

今日は、ブラジリア国立競技場にて、スイスvsエクアドル戦を観戦。

午前中はホテルでゆっくりして、11時ホテル発。

国立競技場は、ホテルから歩いて10分、ホテルからすぐ目の前に見える。行く途中に大きなテントの露店群があり、食べ物や民芸品を売っていて、盛り上がっている。

スタジアムは7万人収容、ほぼ満席状態。エクアドルのユニホームは黄色で、ブラジルと似ているので、完全にエクアドルのホームゲームという感じだった。

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席は、正面スタンドのコーナー寄り、すぐ目の前で選手の動きを見ることができ、最高!

今日の試合は、どちらが贔屓ということもないので、心から試合を堪能した。エクアドルが先制したが、後半スイスが逆転して、2ー1でスイスが勝利。3ゴールとも目の前で見ることができラッキー!

一旦ホテルに戻り、一休みしてからショッピングセンターへ行き、ブラついてから、食堂で、いつもの勝手に取り皿に盛り、計り売りで夕食。取る料理も大体いつも同じで、炒飯、焼そば、肉炒め、ポテト、そしてビールの組み合わせ。ブラジルでは、ホテルでもショッピングセンターの食堂でも、野菜が少ないので、野菜がある時は食べるようにしている。

ホテルに戻り、今日は平穏な一日が終わった。

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次回掲載は8月18日(月)となります。